アサリの砂抜き

こないだ、田舎からアサリが送ってきたエントリを投稿したのだけれども、砂抜きの話を書き忘れていたので書いておく。
夜中に台所に行くと、大きなボールと小さいボールに水が張ってあってアサリが浸かっていた。多分買ってきたかおいらの実家から送ってきたものだろうと予想したが、見て直ぐ変だと思った。アサリがただ単に水に浸かっている状態だったからだ。子供の頃から家の前で暇さえあればアサリをとってたおいらには直ぐわかってしまうのだw。もう何十年も海から離れてるけど忘れないものですね。僕の田舎だと、塩抜き砂抜きするのに海から汲んで来た塩水にアサリを入れておく。すると、アサリが口を半開きにして目というか芽というか呼吸器官を外に出してきて呼吸をする。体内に水を循環させて呼吸をするわけだ、たまに水鉄砲の様に水を噴出す。そして砂抜きができるわけだ。
ところが、うちのボールに浸かっているアサリ達は口を閉じている。呼吸をしているように見えない。これじゃー砂抜きが出来ているはずも無い。いままで、砂が抜けていないアサリを食べさせられることが多かったのでなんとなく納得。
しかし、都会に送られてくるアサリは弱っていてこんなものなのだろうか?
単に俺の記憶がおかしいのだろうかとかも考えてみた。
なんとなく、ボールにあってある水に指をつけて舐めてみた。
「み、水?」
ちょっとおどろいた。アサリの砂抜きは塩水に浸けるものだと子供の頃から思っていたのでびっくりである。
「これで砂抜きできるのかなー?」
「たしかに、都会だと塩水汲んでくるところも無いし普通なのかなー?」
「っていうか、塩水じゃないとダメって言うのは俺の思いこみかもしれないし」
とおもったが、今はインターネットでなんでも調べることができる。
さっそく調べてみるとありました。やっぱり塩水じゃないとアサリが呼吸できなくて砂抜きが出来ないらしい。
海水とほぼ同じ濃度にする必要があるらしい。検索するといっぱい出てくるが、水1リットルに対して塩30gで3%の食塩水にする必要がある。大体大さじ2杯らしい。塩水のしょっぱさがどれくらいかわかる人は感でOKである。
しかし、うちのボールの水は、あきらかに海水とは程遠い味。ほぼ淡水だと思われる。
台所をで塩を探して、適当に振りかけて、あるだけふりかけたw。
海水とまでは行かないが多少しょっぱくなってきた。
少しあさり達の動きが活発になってきた。
これで、少しはましになるのではないかと思いながら自分の部屋に帰還ww。
次の日、相方に聞いてみた。
おいら「台所のアサリ、もしかして水に浸けてんの?」
相方「塩水だよ」
おいら「夜中に変だと思って舐めてみたら、ぜんぜん、しょっぱくなかったんだけど?、むしろ水かと」
相方「えーそう?」
おいら「だから、塩足しといたから、あれじゃアサリが呼吸しなくて砂抜きできないよ」「どうりでいつも砂っぽいとおもったよ。」「水は1リットルあたり30gだからね。3%の食塩水にしてね」
とインターネットで調べたウンチクを自分の手柄の様に語ってあげました。wwww
後で聞いた話だと、俺が塩を足した後の状態だとアサリがみんな水鉄砲みたいに塩吹いててびっくりしたそうです。(むしろそれが普通)今までちゃんと砂抜きしてなかったんだなーとげんなりしました。
美味しいものもちゃんと調理しないと美味しく食べられないという典型例ですね。
あさり美味しかったそうです。そりゃそうだろうな、いつもより美味しかったはずです。呼吸困難で死にかけてる砂入りのアサリより、呼吸がいっぱい出来て、砂が抜けているアサリのほうが美味しいのはあたりまえ。しか塩味つきw。勝手な予想だけど、淡水に近い水だと、日頃塩分濃度の高いところにいるアサリの体液は水に溶け出して脱水症状みたいになるのではないだろうか?
あんなに沢山あったアサリが僕にはほんの10個くらいしか残っていませんでした。orz
しかも、僕はちゃんと砂抜きされたアサリのお吸い物が食べたかったのにバター焼きになってました。
もしかして問題を指摘した事についての仕返し??

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