ハードディスクが壊れて起動しなくなった相方のPCを復旧するまでの課程

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相方のパソコンのハードディスクが異音と共に壊れてPCが起動しなくなってしまったのでハードディスクを交換して復旧しました。その復旧までの道程をメモっておきます。今回は新規にインストールしたのではなく壊れたハードディスクの内容を全てXCOPYでサルベージしてそれを更に新しいハードディスクにXCOPYして元の環境を復活させるという荒業をやってみたのでその結果と共に感想を残しておきたいと思います。


このパソコンは私が2006年に組み立てたものです、元はECSNFORCE4-A939というマザーボードがAthlon 64 3000+というCPUと共に載っかっていたのですが2009年にマザーボードが壊れたのでGIGABYTE GA-G31M-ES2Lintel Core2 Duo E8400 E0に変わっているというのは下記の記事のとおりです。

相方のパソコンが壊れたので修理した – KUMA TYPE

最近電源のファンがカラカラ言ってて壊れかかっていたのでじきに電源が逝くだろうとおもっていたのですがハードディスクの方が先にお亡くなりになった形です。ハードディスクは2006年に組み立てたときに載せておいたものがずっと頑張って動いていました。

物はWD1600JS-22MHB0でこれを2台載せていました。片方は純粋にバックアップ用で毎日bunbackupでミラーリングしていました。備えあれば憂いなしです。そういうわけでデータ自体はバックアップが取れている事がほぼ確定だったので心配はしていませんでした。

BunBackup

WD1600JSのラベルはこんな感じです。

WD1600JS-22MHB0アップ

WD1600JS全体像はこんな感じ

WD1600JS-22MHB0 全景

WD1600JSの裏面はこんな感じです。

WD1600JS-22MHB0 裏面

さて今回ですが、出来ればOSが入っている側のハードディスクをまるごとイメージ化してバックアップし新しいハードディスク上に書きだして復旧出来ればということを考えました。

その為に最初は回復コンソールから壊れたハードディスクを復旧できないものかと下の記事でやった時みたいにやってみたのですが、

UNMOUNTABLE_BOOT_VOLUMEエラーについて – KUMA TYPE

結果は下の画像のように25%のところで異音が発生し先に進まなくなってしまったので断念しました。そのまま放置していればもしかしたら復旧するのかも知れませんが待ちきれませんでした。暇なときにでもチャレンジしてみます。

回復コンソールで chkdsk /R

回復はできませんでしたがそのままハードディスクをイメージバックアップ出来ないものかと一応やってみました。一応あばれ馬で接続すると認識できたのでラッキーでした。イメージバックアップに利用してたソフトはParagon Backup & Recovery(TM) 2011というソフトを使ってやってみたのですが、時間がかかるのでバックアップして開始してから昼寝していたのですが目が覚めるとハードディスクのエラーでエラーを無視するか確認画面が出ていました(ignore error)みたいな感じです。ignore all errorを選択したのですが放置しすぎたのか関係ないのかわかりませんが先には進みませんでした。マイコンピュータを確認するとドライブは認識しているもののディスクの容量などが表示されなくなっていました。長時間の動作にハードディスクが耐えられない状態なのかイメージ化ソフトがエラーを回避できないのかイメージ化ソフトの動作にハードディスクが耐えられない状態なのかわかりませんがこれも断念しました。もしかしたら、エラー画面が出たその場でignore all errorを選んでいればうまくイメージ化できたのかも知れません。

この間買ったIDE/SATA-USB変換アダプターあばれ馬が大活躍の巻 – KUMA TYPE

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窓の杜 – 【REVIEW】HDD全体をイメージ化してバックアップ・復元できる「Paragon Drive Backup」

そういうわけで最終手段というか最もシンプルな手段でやってみることにしました。XCOPYコマンドを使ってハードディスクを丸ごとバックアップしてみました。

バックアップ先は外付けの1TBのハードディスクがあったのでこれにバックアップ先にしました。今回はハードディスクの容量が今となっては比較的小さいといえる160GBだったのでまあなんとかなった感じですが500GBを超えると現状ではかなり大変ではないかなーと思います。

コマンドプロンプトからおもむろに下のようなコマンドを入力してバックアップを開始しました。

Mドライブが壊れたハードディスクでLドライブが外付けの1TBのハードディスクです。LドライブにBKというフォルダを作成してその中にMドライブの全ファイルをバックアップするという寸法です。

xcopy M:*.* L:\BK /e /c /h /k /r

オプションの意味は以下の通りです。

/E          ディレクトリまたはサブディレクトリが空であってもコピーします。/S /E と同じ意味です。/T と同時に指定できます。
/H          隠しファイルやシステム ファイルもコピーします。
/R          読み取り専用ファイルを上書きします。
/K          属性をコピーします。通常の XCOPY は読み取り専用属性を変更します。
/C          エラーが発生してもコピーを続けます。
/F          コピー中送り側と受け側の全ファイル名を表示します。

 

これでもハードディスクの壊れている部分にアクセスした時点で異音と共に固まってしまうことを予想していたのですが、実際にはそんなことはなくバックアップすることが出来ましたが、別の問題がでました。下のようにメモリが足りませんとエラーが表示されて止まってしまう現象が発生しました。\(◎o◎)/ナンダッテー!

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なんだか、Flash Playerのnicoplayerのところでそのエラーが出て止まってしまう模様。Adobeが悪いのかニコニコ動画が悪いのかマイクロソフトが悪いいのかわからないが、最近ニコニコ動画の動画読み込みの失敗が多くて見られない動画が多い事から何故かニコニコ動画の所為のような気がしなくもないような気もしてニコニコ動画に八つ当たりしたくなりながら、フォルダを個別にバックアップして対処。フラッシュプレイヤーの設定など自体はバックアップ取れなくても別に困ることはないだろうということでそのまま放置。

結果的にエラーが発生する部分はその部分だけだった。それがなければスムーズにバックアップできたのではないかと思う。ディレクトリの枝分かれしている部分を下ってエラーがでない部分は親ディレクトリからそのまままるごとXCOPYでバックアップというのを繰り返し行なってなんとかしのいだ。一瞬必要のないFlash Playerのディレクトリを削除してからXCOPYで全体コピーをまたやろうかと思ったのですが、壊れたハードディスクに読み込み以外の書き込みや削除を行なうのは鬼門なのでできるだけそれはしたくないと思ってやりませんでした。

そういうわけで、壊れたハードディスクの内容をほぼすべてXCOPYでバックアップすることが出来ました。OSがインストールされているC:\WINDOWSフォルダなども含めてです。

新しく購入したハードディスクはWestern DigitalのWD10EALX-009BA0です。1TBのタイプのSATAハードディスクです。2TBの物にしようかとも思ったのですが、2TB以上の容量のハードディスクはXPで利用するには色々気にしなければならない問題があるので気軽に使える1TBの物にしました。それでも元の160GBのハードディスクに比べて5倍以上の容量です。相方はソフマップ楽天市場店で購入しました。

デジタルシアター倶楽部楽天市場店

WD10EALXのラベル部分

WD10EALXラベル

WD10EALXの全体像

WD10EALX 全体像

ピンぼけですがWD10EALXとWD1600JSを並べてみたところ。

WD1600JSとWD10EALX

ちなみによくラベルを見ると壊れた方のWD1600JSはシリアルナンバーがWMANM1595655で

WD1600JS S/N:WMANM1595655

バックアップ用だったWD1600JSはシリアルナンバーがWMANM1595935という具合にシリアルナンバーのところが異なる。

WD1600JS S/N:WMANM1595935

WD10EALXにはWindows XP ProfessionalのインストールディスクからあらかじめフォーマットしてWindows XPをインストールしておいた。

それから再度あばれ馬で私のパソコンに接続して外付けハードディスクから以下のXCOPYコマンドでXPインストール済みの新しいハードディスクにバックアップした内容を上書きしてみた。

この時Lドライブが外付けハードディスクでMドライブが新しいハードディスク(WD10EALX)です。

xcopy L:\BK\*.* M:\ /e /c /h /k /r

復旧作業を邪魔するねこの図

まあ実際のところこれでうまく動くとはあんまり思ってなかったのです。ダメだったら普通に新規でインストールしよう位のつもりでやりました。

結果は割とすんなり動いたのでちょっとびっくりです。

復旧中の相方のマシン 前面

復旧中の相方のマシン 前面

復旧中の相方のマシン 横面

復旧中の相方のマシン 横面

復旧中の相方のマシンとあばれ馬

これは復旧完了後にバックアップ用のドライブにのみ入れておいたファイルをあばれ馬で接続してサルベージしているところの画像です。このドライブ自体は壊れていないのですがパソコンからは取り外してお役御免にしました。バックアップは今後外付けの1TBのハードディスクに行います。

復旧中の相方のマシンとあばれ馬

一応上記の手順で元の環境をそのまま復旧することができたのですがいくつか問題もあったので書いておきます。まず権限の関係でタスクが全て起動も編集も不能になっていました。他にも方法があるかも知れませんが削除して新たに登録しなおすことで対応しました。他にも権限関係で同様の問題があるかも知れません。とりあえずソフトなどは基本的に全部ちゃんと動きました。

唯一ちゃんと動作しなかったのがGoogle日本語入力です。しかし、自分のパソコンではないので元からそうだったのか結果そうなったのか分からないのでなんとも判断出来ませんが、入力した文字がエンターを押すまで表示されないという現象が発生していました。アンインストールして再インストールしても直らないのでどうしたものかと思ったのですが再度アンインストールして下のフォルダを削除後に再インストールしたら直りました。それが原因で直ったのかは不明ですが。

C:\Documents and Settings\アカウント名\Local Settings\Application Data\Google\Google Japanese Input

 

今回XCOPYで元の環境を新しいハードディスクに復旧してみた感想としてはあまりおすすめしないというのが正直な感想です。理由ですが、XCOPYでバックアップする時間がとても掛かるというのと途中でエラーが出るなどのトラブルが発生した場合更に膨大な時間を浪費すること、今回は壊れたハードディスク外付けハードディスクにコピー新しいハードディスクにコピーというただでさえ時間がかかるコピー作業を一旦外付けハードディスクを介して2度手間になっているので更に時間がかかっています。しかもその前にイメージ化や回復コンソールで行った作業なども考えると膨大な時間がかかっています。実際まる二日ほど時間をかけています。最初から壊れたハードディスク>新しいハードディスクとすればまあいいかも知れません。今回は実験的な意味合いもあるので時間的にはしょうがないところもあります。

あと、コピーして動いたはいいけど権限でタスクが動作しなくなったりソフトが正常時動作しないなど思わぬトラブルに遭遇する可能性がかなり高いのでそれなりに対処できるスキルがないと厳しいというのもあります。

あと、これも大事なことですがWindowsというのは長く使うとどうしても膿がたまるというか色々なところに無駄なファイルが蓄積されていってしまうOSなのでパフォーマンスにも大きく影響します。既に使ってない二度と使うことのないソフトやそれに付随した訳の分からないソフトが勝手に色々インストールされていたりしてアンインストールしていいものやらどうなのやら分からないこともよくあります。そういうわけなのでこういう機会はある意味大掃除の機会なので新規インストールして必要なデータのみ移行するというのが一番効率がいいのではないかと思います。大掃除的な意味で。

しかし、元の環境を復活させるのにもいい点が当然有ります。それは新規インストールした場合にどのデータを移行すればいいか正しく把握している場合はいいのですがちゃんと管理していない場合どうしてももれが出るのとどうやってデータを新環境にインポートしたらいいのかわからない場合なども多々あるかと思います。元の環境をそのまま復活出来ればそういう問題は発生しないことにまります。ソフトをインストールし直す必要もないし設定などもやり直す必要もないのはそれはそれでとても重要です。

どちらもそれぞれに長所短所がありますが簡単なのは新規インストールで環境復活は状況に応じて難易度が高くなると思います。壊れた(壊れかけの)ハードディスクの状態にもよります。環境復活はハードディスクが完全にアクセス不能の場合無理なので結局のところ一番大事なのはバックアップを取りましょうということになると思います。

 

ついでに色々メンテも行いました。

マザーボードGA-G31M-ES2LのBIOSのファームウェアバージョンがF7と古かったのとCPU対応だけではない更新があるようなのでF10にアップデートしました。

GIGABYTE – マザーボード – Socket 775 – GA-G31M-ES2L (rev. 1.x)

アップデートはWindows上から@BIOSを使って簡単に出来ました。@BIOSのユーザーインターフェースは下の記事のものよりメディアプレイヤーっぽいカッコイイものでしたが基本的な使い方は同じです。更にもうちょっと簡単になったような感じでした。

GIGABYTEのマザーボードG31M-S2LのBIOSを@BIOSでF6からF8にアップデートしてみた。 – KUMA TYPE

せっかくなのでスクリーンショットを撮ってきた。@BIOSのバージョンは2.01の様です。上の記事の@BIOS Ver.1.22よりVer.2.01はずいぶん見た目がかっこよくなりました。

@BIOS Ver.2.01画面

@BIOS Ver.2.01 About

ピンぼけですがパソコンの起動時にG31M-ES2L F10と表示されるようになりました。

G31M-ES2L F10起動画面

それから、このパソコンはタスクトレイというか通知領域にアイコンが表示されないという問題が前からありました。がそれを解決することにしました。

通知領域というのは下の部分通知領域の画像

下記のサイトの記事を参考にして[マイネットワーク]でネットワークに接続された UPnP デバイスのアイコンを非表示にすることで解決しました。

Windows XP:タスクトレイのアイコンが消えてしまう問題 – ウェブサイトの技術っておもしろいよね

なぜそれで解決するのかが疑問でしたが、下の知恵袋の回答をみて何かが原因で4秒以上掛かっているのだろうということでなんとなく納得。

タクスバーの常駐アイコンについての質問です。スタートアップに登録されているソ… – Yahoo!知恵袋

一瞬またPC TOOLS Filewall Plusが原因ではないかと思って5から7にバージョンアップしてみたが改善しなかった。まあ、バージョンアップしたわけだから関係ないかどうかはわからない。

#それにしても最近あばれ馬活躍しすぎ。持っててよかったあばれ馬w。

あばれ馬とねこのツーショット

あばれ馬とねこのツーショット

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