HD有機ELヘッドマウントディスプレイ"Personal 3D Viewer"「HMZ-T1」は本当に使い物になるのだろうか?

ちょっと前からですがソニーが2011年11月11日に発売予定のヘッドマウントディスプレイがとても話題になっています。

銀座で行われているソニーのHMD『HMZ-T1』体験会の行列が100人を突破!7時間待ちの大行列に : はちま起稿

で、下の動画を見ると分かるのですがヘッドマウントディスプレイは目の前に大画面が広がるようなイメージで紹介されることが多いのですが下の動画でも同じようなイメージで映像化しています。

まあ、なんというかこういう未来を感じさせてくれる機器にみんなが興味を持つのは当然だと思います。しかし上の記事を読んだ時に思ったのは今回のこの行列の人々は過去のヘッドマウントディスプレイ製品についても知っていているのか?それとも今回はじめてヘッドマウントディスプレイ(以降HMD)に興味をもって体験会に言ったのかが気になるところです。

そういう私もこういう未来を感じさせてくれる製品は大好きなので期待しています。が、過去の経験から言うとあまり期待しすぎることもできないというのが正直なところです。

2000年前後にもHMDが話題になったことがりました。

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オリンパスのEye-Trekや現タカラトミーのダイノバイザーなどです。

この頃はまだ大型のテレビはブラウン管の時代で大きなテレビを家の中に運んで設置するのは一人の力では無理な時代だったので目の前に大画面が広がると言われるヘッドマウントディスプレイはとても魅力的に思えました。また寝転がってみることもできそうなのでとても欲しかった記憶があります。

そして、これらの製品を実際に試した結果どれも期待はずれだったという思い出があります。

当時実際に試してみて思ったことを箇条書きにしてみると

  • 重たい
  • 思っていたほど大画面に見えない
  • 画面がインターレースな感じで荒い
  • 価格が高い
  • 固定するために頭が締め付けられるような感じ

一番の問題点は、重たいのとバンド等で頭に固定するために頭が締め付けられるような違和感だったと思います。そりゃそうですよね目の前に小形とはいえ液晶のモニターをぶら下げるわけですから、長時間装着にはちょっと無理がありました。それから、宣伝されているほど大画面ではなく単に目の前に小形の液晶モニタがあるという微妙な感じだったことです。

まあ、実際これらの製品が優れものであったなら既に世の中にはHMDであふれていたのではないかと思います。

せめて3D映画のメガネくらいの重さになればかなり実用的になると思いますけどHMZ-T1はどうなんでしょうか?昔のものに比べると有機ELを使うことで軽量化と高画質化の両方が実現できてかなり良くなっているであろうことは予想できます。それでいて2000年前後に話題になった製品などと同じような価格なので触手が伸びるのもうなずけます。

まあ、でも実際触ってみないとその金額(6万円前後)に見合った価値なのかはわかりません。

気になるのはamazonなどではヘッドマウントディスプレイなどは色々販売されているのに唐突にHMZ-T1が話題になったのと上の記事を見ても実際の体験した人の感想が全くないのが気になります。

ちょっと検索してみる。

個人的なブログで信用できそうなソースはまだないみたいですが、2チャンネルの該当製品のスレッドや価格.comのクチコミ掲示板が参考になるかも知れません。まあステマもあるので実際に購入する前に触ってみるのが一番です。間違っても試用してみる前にネット通販でポチるのはやめておいたほうがいいと思います。

ちょっと思い出したのはニンテンドー3DSが発売される前テレビなどのメディアなどでは「3Dがとび出すような感じですごいですねー」と凄く持ちあげられてしきりに取り上げあられていたのが思い出されます。実際そういうマーケティングを任天堂が行っていたのだと思いますが、しかし実際に発売された3DSは現在まるで3Dがお荷物のかのように言われている始末です。

まあ、それとは違うかも知れませんが、高価なものですから買うなら実際に自分の目で確かめてから買ったほうがいいですよというお話です。私も機会があれば試してみたいですね。

みんなが期待しているとおりの製品だといいですねー。



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