『聲の形』という漫画が話題みたいだけど、ろうあ作品なら既に不朽の名作『遥かなる甲子園』があると思う
「どこにも掲載できない衝撃作」として大反響を呼んだマガジンの読み切り漫画『聲の形』が8月から連載開始!・他 : オレ的ゲーム速報@刃
最近『聲の形』という、ろうあを扱った漫画が話題になっているようであるが、ろうあ作品であれば既に山本おさむ氏の『遥かなる甲子園』という名作があるので『聲の形』を読んで思うところがあったなら、ぜひこちらも読んで貰いたい。作品的にも『遙かなる甲子園』はかなり面白いと個人的には思っている。ノンフィクションの原作を漫画化したものである。
「遥かなる甲子園」はタイトルからは野球漫画のようなイメージを受けるが、実際にはろうあを扱った作品で、ろうあ学校の生徒達が野球部で甲子園を目指す話である。耳が聴こえないので当然不利だったりする。
『聲の形』のストーリーは「遥かなる甲子園」マネージャーの話を彷彿させる。多分マネージャーの女の子だったと思うが、親が普通の子と同じに育てたいが為に、口話を習わせ普通の学校に行かせるストーリーがあったと思う。結果的には本人的にも周りの人的にもろうあの人はろうあの学校に行ったほうがお互い幸せだったかもというような話だったような気がする。
そういう意味では、『聲の形』は20年以上も前に既に「遥かなる甲子園」が通った道である。
手話を使ってると親に怒られる様なシーンが有ったと思う。本人的にはろうあの仲間と手話でコミュニケーション取るほうが楽みたいな描写だった。実際人の唇読んで自分には聞こえない自分で声を出して話すのは手話に比べると想像を絶する鍛錬が必要なのではないかと想像できる。
そして、最近また流行の兆しが有る「風疹」についても触れられている。遥かなる甲子園の子どもたちは、基本的に沖縄の米軍基地から持ち込まれた風疹に母親が感染したことにより、ろうあになった子どもたちの物語である。これから妊娠しようと考えている人には、風疹の予防接種を受けるなど気を付けて欲しいと思う。
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