国内携帯電話3キャリアがデータ定額制の廃止を検討中らしい
まあ、なるべくしてなったという感じですよね。そもそもあのちゃちなガラパゴス携帯電話用の回線を使用していっぱいいっぱいだったところに大量のデータを通信するスマホが入ってきてしまったわけですからそりゃそうなりますよね。次世代のLTEに移行するまでもうしばらく掛かるようなのでそれまで定額制がなくなってしまう可能性はありますが、実際今もスマホのユーザーは増えているわけでこのまま行くとどうしようもなくなってしまうのは目に見えています。現実に定額制廃止になった場合とりあえずユーザーはwifiに逃げると思いますが、この問題のおかげで関東ではwimaxなどが繁栄してどこでもwifiが使えるようになって携帯電話網自体が必要なくなってスマホからスカイプのみみたいなことになって携帯電話会社の経営が傾く?なんてことが起こったら面白いですね。
まあ、たぶんそうならないと思いますけど。
こういう事態になるのは携帯電話各社あらかじめわかっていたと思います。だからそもそもスマートフォン自体の導入には各社はたぶん消極的だったと思います。そんな事しなくても儲かってたわけですし回線圧迫するの分かってたはずですからね。ソフトバンクが無かったら未だに日本はガラパゴス携帯だけだったかもしれません。しかしソフトバンクは日本の携帯電話キャリアの中で一番出遅れていてどうしても巻き返したいわけですから無理を承知でiphoneを導入してきたわけです。それであの帯域制限だったりします。もしかすると孫社長の中ではこういう事態になってLTEへの移行を促進され他キャリアと電波の関係で対等な立場になれることを目論んでいたのではないかと想像したりすると面白いです。
日本という国は自浄作用があんまりないのでこういう大きな力が働かないと次の段階になかなか進めないのでこういったことが色々おこるのはわりといいことではないかと思います。
【スマホやばい】携帯電話国内3キャリア、データ定額制の廃止を一斉に検討中 | APPGIGA!!(アプギガ)
過去にもこういったことがありました。そういった歴史から学べることもあるかと思うので書いておくとインターネットが電話回線からISDNの定額制、ADSLの定額制、そして光回線にすすんでいった時にも同じようなことが有りました。
携帯電話も元々従量制のみで今は定額制がありますがインターネットも元は電話回線やISDN回線で従量制でした。「みかかが怖い」といっていた時代です。遡ればパソコン通信時代からですがNTTは電話料金でぼろ儲けしていました。回線を一手に握っていた上に従量制ですからというか電話料金そのものでしたからそりゃ儲かったでしょう。市内3分10円だったり市外だと距離によってもっと割高です。だからユーザは0088や0077などをよく利用しました。儲けすぎたNTTは仕方なくテレホーダイなど深夜時間帯定額制にするプランなどを作りましたが今からすればしょぼいサービスです。決まった番号のみで昼間は使えないしその為に夜更かししなければいけないので働いている人にはなんとも意地悪なサービスでしたw。
パソコン通信時代からインターネットに徐々に移行したりインターネットからネットを始める人が徐々に増えてきた頃、基本的にはまだパソコン通信と同じで電話回線をつかってモデムでインターネットに繋ぐという低速な回線で従量制の環境のままでした。重たい画像や動画なんてご法度な時代です。私はいつからかアナログ電話回線から比較的高速なISDN回線(といっても64Kbps)に移行していました。ISDNの定額制が始まりヘビーユーザーは徐々に定額制に移行し始めました。私も自分が住んでる地域でISDNの定額制が始まると当日にフレッツISDNに移行するために地域の電話局の前に朝から並びましたw。私の他にも10人くらい並んでいて同じような人がいるんだなーと思ったのが印象深いですが、いざ電話局が開いてみるとまだ受け付けていないとか言いやがりましがちゃんと他のNTTのショップで事前に今日からだと確認していることを話して交渉したらちゃんと受け付けてもらえました。この為にこの日朝から仕事行くのを遅らせて並んでたのに門前払いされるところだったのはいい思い出w。
しかし、ネットはどんどん進化して重いコンテンツが増えてきているのになかなかネットの速度は向上しない。当時今みたいにyoutubeやニコニコ動画のような動画サイトは存在できなかったのでゲームのPVなどはサイトから一生懸命ダウンロードしてからやっと見るというのが普通でした。電話回線の人はほぼ動画や巨大な画像を見るというのは不可能な感じでした。フラッシュのローディング画面が活躍した時代です。今では読み込みが一瞬で終わるのであんまり意味が無いですよねw。
当時の勝ち組はCATVインターネットでした。高速な光回線をつかった通信が可能でしたから近くにCATV局があってインターネットが利用できる人は羨望の眼差しで見られました。ただグローバルIPが使えなくて当時あった数少ないネットゲーで支障が出るところもあったようです。
当時神奈川に住んでいた私は真剣に東急ケーブルTVのエリアに引っ越そうかと考えていましたw。これからはCATVの時代だなーとちょっと思ってた頃です。しかしCATVインターネットの繁栄はそう長くはなかったですw。
ADSLが現れました。ISDNの何十倍もの速さです。移行したかったのですが最初は高かったのでなかなか導入できませんでしたが、ソフトバンクが参入して低価格でADSLを提供し始めました。私もそれで思い切ってYahooBBに申し込んだのですが前にも書いたとおり半年放置されてフレッツADSLに入りました。初めからフレッツADSLに入ればよかったと後悔したのでしたw。
しかし、ここでもほっといても儲かってる自浄作用の働かない日本の企業の代表であるNTTがすすんでADSLの低価格化を目指したとはあんまり思えないのでそういう意味ではYahooBBが果たした役割も大きかったとは思います。YahooBBが変なことしたせいで光回線の普及が遅れたとも言われていますが、頑張らなくても儲かってたNTTをそのままにしていたらもっと遅れていた可能性もあるかも知れません。というか、NTTにはキャプテンシステムで未来を感じさせてもらったこともありますが同時に全く進化しなくてがっかりもさせてもらったりで外的要因がないと進化しない企業の様なイメージがあります。元国営企業だけあって。
実際USENの光通信が安価に出回り始めた頃はUSENのエリアに入れるのをひたすらまってましたが、結局間に合いませんでした。いっつもエリア拡大情報をチェックしていたんですけどね。USENには期待してたんだけどなー。まあ結局電柱持ってるNTTがいつも最強なんですけどね。いつもライバルが出現するとNTTは本気モードになるんですよね。そんなイメージ。
ADSLは基本的に定額制でしたがCATVの場合定額制のところと従量制のところが有りました。この時私はCATVインターネット関係の仕事もちょっとしていたのですが当時の上司が「このまま行けばいずれ定額制は破綻する」と言っていたのを思い出します。その為に従量制課金が復活すると予測していました。今の携帯電話のスマホ事情と同じ事を予想したのです。が、実際にはそうなりませんでした。インターネットの回線が予想よりも太くなっていったからです。そういうわけでyoutubeやニコニコ動画などのサービスが成り立つ様になりました。ADSLも更に高速になり、光回線も徐々に普及し、屋外でwifiも使えるようになり、家庭内での無線LAN環境も普通になりました。なんとも素晴らしい時代になったものです。
しかしYoutubeやニコニコ動画等の動画サイトへのアクセスのトラフィックは凄まじくプロバイダや回線事業者への負担になってるのも事実で通常のインターネットでさえ下記のようなニュースが出ていたのは記憶に新しいかと思います。
ネット「定額で見放題」に終止符か…トラフィック急増でプロバイダが悲鳴「限界寸前」【米】 | ものくろにくる
そんななかで、通常のパソコンと同じようにインターネットすることが出来るスマートフォンが普及したら携帯電話の回線なんか簡単にパンクしてしまうことは素人にでも予想できます。
まあしかし、これも次のステップに進むための通過儀礼みたいなものだと思うのでCATVやめたりっく通信やUSENの時代がきそうで来なかった様に代わりに新しいステップに進むんじゃないかと思います。
まあ、そういう私は未だにガラパゴス携帯使っています。(´・ω・`)