[映画]兵隊やくざ 脱獄
ちょっと前に、GyaOで映画の「兵隊やくざ 脱獄」を視聴しました。僕が生まれるよりちょっと前の1966年の白黒の大映作品です。
この「兵隊やくざ」はシリーズ物の様で、「脱獄」編は、もうGyaOでの配信は終わっていて、今現在下の「大脱走」編が配信されているようです。今現在まだ僕は視聴していませんが一応見てみたいと思ってます。
舞台は終戦直前の中国という設定で、勝新太郎演じる勝新太郎のイメージそのものの暴れん坊キャラ大宮と田村高廣演じる有田上等兵殿のコンビが織りなす人情あり友情ありのハチャメチャ(死語?)ストーリーです。
ストーリーとしては、脱走を繰り返す二人がとうとう捕まってしまい死刑直前というところまで行くのですが、間一髪で救われますがその代りソ連国境近辺の最前線に送られます。そこでの陰険な上官との間でいざこざがあったり、慰安所の女性と仲良くなったりといろいろな展開があります。
感想としては面白かったですね。娯楽作品としては普通に楽しめる作品です。なんというか、今どきの映画にはない人間味のある人々が描かれていて見ていて面白いです。話は題名からしてストレートですが、中身もストレートでほとんどひねりもないです。だが、それがいい!。逆にいろいろ新鮮。
そして、なんていうか、いろいろ勉強になります。戦争が終わってわりと間もないころ(20年ちょい)なので、一応当時の映画製作者や見る人の中には実際の戦争を知っている人もたくさんいたと思うので、一応戦中の映画となるとそこらへんのリアリティーが今どきの映画よりありそうな気がします。
実際、作中で出てくる珠子の勤める店は飲み屋なのか何なのかよくわからないところだけど、全然説明がないけどどう考えても慰安所だとおもわれる。こういう部分とか今どきの人が見ても全然何なのかわからないと思うけど当時この映画を見ていた人たちにはそこがどういうところなのか説明なしで普通にわかる場所なんだろうなと思ったり。
あと、出演者の方たちが豪華というか懐かしい方たちばっかりですね。僕でも一応顔の分かる人たちばっかりです。
勝新太郎、田村高廣、小川真由美、田中邦衛ですね。田中邦衛さんが出ているのにはちょっと驚きでした。ずいぶん昔から活躍してらしたんですね。
僕ぐらいの年齢だと、ここに名前が挙がっている人たちの顔くらいはだいたいわかるんですよね。あと、若大将の加山雄三(田中邦衛さんは青大将w)とか、石原裕次郎とかね。でも、実際の全盛期のことはよく知らなかったりします。だいたい生まれたころかそれより前が全盛期だった人が多いので、でもちょっと年取ってからも活躍している人も多かったので、たとえば石原裕次郎は太陽にほえろのボスとして知ってたり、勝新太郎はテレビ版の座頭市として知ってたり、小川真由美さんは俺の中では「女ねずみ小僧」の人というイメージだし、田中邦衛さんはもちろん誰でも知ってる「北の国から」 の人だしね。
あと、田村高廣さんはちょっと誤解してた。映画見てて見たことある人だなーと思ったんだけど、たぶん田村 亮さんと間違えてた。よく似てる。兄弟だったのね。っていうか、田村正和の兄弟って4人中3人俳優かよw。映画見てた時もおかしいと思ったんだよなー。見たことある顔だけど、この当時この若さで、後でどっかで見た顔とあんまり変わってないので年とらなすぎな気が頭の隅っこにあったんだよね。
田村高廣さんの年取った顔はよく存じ上げてますが、若い時は弟さんとよく似てたんですね。っていうかそれぞれの方のお顔は存じ上げていましたが、ご兄弟とは存じませんでしたw。
あとさっきも書いたけど、小川真由美さんは俺の中では「女ねずみ小僧」の人というイメージなんだよね。内容は覚えてないけど小さい頃よく見てた気がする。アマゾンで検索してみたけどDVDとか出てないのねちょっと見てみたい。
あと、中国という設定なんだけど、大映ってもともと日活らしいし、たぶん実際のロケ地は多摩川沿いとかなんだろうなーとか思いながら見てましたw。実際はどうなんだろうね。ググったら出てくるかな?
ちょっと検索してみたところでは、主なロケ地は北海道という情報があったけど本当かどうかはわからない。ただ作中の貨物列車のシーンので貨物列車に「ワム61160」「ワラ14252」と型番が書いてあるのが見える。wikipediaによると、ワラ1型は1962年から製作されたものなので当然戦中にない車両ですね。この型番でどこだか分かる鉄ちゃんはいたりするのだろうかw。
主演の御二方はすでにこの世にはいらっしゃいませんが、こうして後世に名を残していらっしゃるのがなんだかとても感慨深いく、また、素晴らしいです。ご冥福を。
評価:
勝新太郎 – Wikipedia
田村高廣 – Wikipedia
小川眞由美 – Wikipedia
田中邦衛 – Wikipedia
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けんさんコメントありがとうございます。
終戦間もないころの戦争映画はやっぱり暗かったんですね。確かに敗戦後直後に明るい戦争映画は難しいですね。
勝新太郎もそうですが、高度経済成長期に作られた映画は勢いがあってハチャメチャで楽しいものが多いですね。
当時テレビでよく尺稼ぎに流されていたのはトラック野郎シリーズとか川谷拓三の河内のおっさんの唄なんかは何度も見ました。
あと西部劇も良く放映されてましたね。懐かしいです。