パーティションサイズの変更
パーティションサイズの変更というのは割と身近な問題です。ここではVMware Player上で動いているCentOSのお話ですが、WIndowsをご利用の場合でも、DドライブがガラガラなのにCドライブの容量が足りなくなって困ったというのは良く聞く話です。そういう場合にハードディスクのフォーマットをしてパーティションを切りなおしてOSを再インストールするのではなく後からパーティションのサイズを変更する方法です。
最近VMware Player上に構築しているCentOSをアップデートしました。
yum updateでお手軽にアップデートです。するとCentOSが4.6 Finalから4.7 Finalになりました。
僕的に一番大きな変更は Firefoxが3.0.2になった事です。今まですっと1.5.0だったんですよね。Linux版ダウンロードしてきてインストールし様としてもインストールできないし、ソースからのコンパイルも通らないしお手上げ状態だったんですけどやっと3.x.x環境になりました。
画面の上の方がCentOS 4.4になっているのは、最初にインストールした時4.4だったからです。
ただ、GNOMEの起動時にこのエラー「localhost.localdomainのURLが見つかりませんでした。そのため、GNOMEが正しく動作しなくなるおそれがあります。/etc/hostsファイルに localhost.localdomain を追加する事でこの問題を解決できる場合があります。」が出るようになってしまった。
これなにやっても解決しないんだけど、誰か同じ問題で解決できた方がいたら教えてください。
そして、今日またアップデートしたら、カーネルのアップデートがきてたのでやってみたのですがディスクが足りないと怒られてしまいました。
/dev/hda3 「/」が100%になってました。ちょっと削れるものを削ってみたけど99%www。だめだ、これは困った。インストール時にインストーラーにお任せでパーティションを切ったので適当なパーティション構成ではあったのですが、再インストールはめんどくさいのでなんとか避けたいわけです。
それで、ちょっと調べてみました。
□関連:VMware で仮想ディスクのサイズを変更したくなったとき :: Drk7jp
http://www.drk7.jp/MT/archives/001159.html
□関連:パーティションを操作できるフリーソフト「GParted Live CD」 – GIGAZINE
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20060529_gparted_live_cd/
んーなるほど、「GParted」というソフトウェアでパーティションをいじれそうです。便利な世の中になったものです。
1.GPartedをダウンロード
そういうわけで、下のサイトからGPartedをダウンロードした。
ファイル名は
gparted-live-0.3.9-4.iso
です。
□関連:GParted — Welcome
http://gparted.sourceforge.net/
上記のISOファイル、一旦CDやDVDに焼いてもいいのですが、VMWare Playerからそのまま使う事も可能なのでここは直接読み込む様に設定します。
2.VMware Playerの設定ファイルにisoファイルを割り当てる設定を行なう。
僕の場合CentOSを用のVMware Playerの設定ファイルは以下のファイル名になっています。
CentOS4.4.vmx
このファイルに「gparted-live-0.3.9-4.iso」をCD-ROMから読み込む設定をします。具体的には上記の設定ファイルをテキストエディタで開いて以下のように設定します。また、「gparted-live-0.3.9-4.iso」は設定ファイルがある場所と同じところいに置いておくと簡単です。GUIで設定したい場合はVMX Builderを使うと楽です。
□関連:VMware Utilities Homepage
http://petruska.stardock.net/Software/VMware.html
ide0:1.present = "TRUE"
ide0:1.fileName = "gparted-live-0.3.9-4.iso"
ide0:1.autodetect = "TRUE"
ide0:1.deviceType = "cdrom-image"
ide0:1.startConnected = "TRUE"
ide0:1.exclusive = "FALSE"
3.VMware Playerを起動。
設定が済んだら、VMware Playerを起動します。CD-ROMから起動する為にはVMware Playerの起動画面がでたら[ESC]キーを押します。するとメニューが表示されるので、[3. CD-ROM Drive]を選択して起動します。これでCD-ROMからのブートが出来ます。
4.GParted の起動。
CD-ROMドライブから起動すると、うまくいけば下記の画面が表示されるはずです。通常は一番上が選択された状態でそのままエンターを押せばいいと思います。
5.GParted のメイン画面。
実際のメイン画面が表示されたところ。
dfコマンドで表示されるのとほぼ同じパーティション情報がGUIで表示されます。
6.方針
最初の方のdfコマンドの結果を見ると判るが、「/home」は8GBもあるのに1%としか使っていない。「/」は4GBのほぼ全てを使い切っている。
なので、この「/home」の余った領域を「/」に分け与えることができれば素晴らしいじゃないですか?「/home」は2GBあれば十分だと思うので、残りの6GBを「/」に移してみたいと思います。
7.前準備
一応念のために、OSのイメージファイルをバックアップしておきます。4GBあるのでけっこう時間が掛かりますがしょうがないです。用心するに越した事はありません。何せパーティションの操作ですからね。
8.操作方法
最初はちょっと戸惑うかも知れませんが、ちょっと触れば直ぐにわかると思います。バックアップも取ってあるので怖がらずに触れます。本当のハードディスクだとこうは行かないですね。
容量を変更したいパーティションを選択して、上のメニューから「リサイズ/移動」をクリックします。すると下の画像のようにダイアログが表示されます。
前側の空き容量
変更後の容量
後側の空き容量
とあります。
「/home」を減らして「/」を増やすという目標はありますが、いきなり「/home」を減らして「/」を直接増やす事は出来ません。
パーティション構成は下記の様になっていますが、これは文字通りディスク上にこの順序でパーティションが並んでいると考えてください。
/dev/hda1 「/boot」
/dev/hda2 「/usr/local」
/dev/hda3 「/」
/dev/hda4
/dev/hda5 swap
/dev/hda6 「/home」
そういうわけで、「/home」から「/」迄の間には3か4個間があるわけです。そこをバケツリレーのように余った領域を移していく必要があります。
●選んだパーティションの前に空き領域を作る場合「前側の空き容量」に容量を入力します。現在のパーティションの前に空き領域が作られます。
●選んだパーティションの後ろに空き領域を作る場合「後側の空き容量」に容量を入力します。現在のパーティションの後に空き領域が作られます。
●変更後の容量の値を減らせば空き領域が作成できます。増やせば秋領域が減ります。
9.空き領域を作ってみた。
「/home」の空き領域約8GB中から約6GB削って約6GBの空き領域を作ってみました。一番下の「未割り当て」になっているのがそうです。
下が実際のパーティションを8GBから2GBに縮小中の画面です。
設定した作業を実際に実行するにはメニューから「aply」を選択します。これによりはじめて指定した作業が実行されます。
終了したところ。
10.実際に「/」の容量を拡大中。
バケツリレー的に作った空き領域を上へ上へと移動して「/」の容量を9.2GBまでに拡大作業中の画面です。
11.結果
そういうわけで、パーティションの変更に成功しました。
dfの結果が下の画像です。
「/」が9.2GBになって使用量も44%になっています。アップデートも楽々成功しました。ついでに「/boot」も100MBから200MBにアップ、スワップも1GBにしてみたりです。代わりに「/home」が8GBから2GBに減少しています。
12.総括
このソフトLinuxのパーティションだけでなくFATやNTFSのパーティションも変更する事が可能です。超便利なこのソフトがフリーとは凄いですね。利用範囲は広いと思います。WindowsやLinux等でパーティション設計ミスって容量が足りなくなって困っている人。お試しあれです。
VMware-パティションサイズ変更
KickStart の為にCentOSを入れて、
いろいろいじろうとしてました。
まずは何はともあれ、更新ファイルの取得ですね。
#yu…