ERAM v.2.23を導入してFirefoxのキャッシュにしてみたら快適になったの巻

さてさて、[RAMディスク]Gavotte Ramdiskを導入してみた。 – KUMA TYPEでも書いたように、今年はOS管理外領域がつかえる様になって一部でブレイクしたRAMディスクですが、4GB以上のメモリを積んでいる人でないと特に意味のない話ではあったのですが、では実際にメモリが少ない人にはRAMディスクは意味がないのかというとそういうわけでもありません。

僕のマシンはメモリが1GBしかありませんが、今回ERAMを導入してみました。ERAMは下記のページでダウンロードできる国産のRAMディスクです。

●えらー15の小屋
http://hp.vector.co.jp/authors/VA000363/

今回Gavotte Ramdiskを利用せずERAMを利用したのは、Gavotteと同じく無料で利用できる事、ERAMが国産であること、マニュアルが日本語である事、RAMディスクを大量に取得する必要がない(できないw)のでERAMで充分であると判断した為です。国産でマニュアルが日本語である事設置が割と簡単であることは導入する上で大きな選択肢になります。

IO DATAのRAMディスクソフトである「RamPhantom」という製品が有ります。IO DATAのメモリを持っている人はシリアルナンバーを入力して「RamPhantom2 LE版(簡易版)」を無料でダウンロードする事が出来ます。試してみた事はないのですが、これも選択肢になりそうですね。

●RamPhantom
http://www.iodata.jp/prod/memory/list/2004/ramphantom/

ERAMのインストール方法はOSによって多少異なります。マニュアルを読みながらインストールすれば難しい事はないのでここでは割愛します。インストール完了後、RAMディスクサイズを64MB確保しました。(すくねーw)

XG000307
ERAMの設定画面。

さて、この64MBのRAMディスクの使い道ですが、Firefoxのキャッシュとして利用します。そのためにERAMを導入しました。どれ位快適になるでしょうか?

●Firefoxのキャッシュフォルダの変更
Firefoxのキャッシュフォルダの変更は何処でおこなうのでしょうか?設定画面を見てもない様ですね。調べてみました。

下記のブログを参考にさせていただきました。

●masezou hacking: eeepcのfirefoxのキャッシュディレクトリを変更する
http://masezou.blogspot.com/2008/03/eeepcfirefox.html

1.Firefoxのナビゲーションツールバー、所謂アドレスバーに「about:config」と入力します。

すると下記の様な設定画面が出てきます。

リストから下記の設定名を探します。なければとりあえずはそのまま無視します。

browser.cache.disk.parent_directory

browser.cache.disk.parent_directoryがキャッシュフォルダの設定名になります。

XG000308

2.画面上で右クリックすると下図の様なメニューが出てきます。

上記で「browser.cache.disk.parent_directory」があった場合は値の変更、なかった場合は新規作成>文字列を選びます。

XG000309

3.下のように設定します。

XG000310
新たに作成する設定名を指定

XG000311

ERAMで作成したRAMディスクのドライブレターを設定。

XG000312 
結果リストに上の様に表示されるようになったら設定完了です。

4.Firefoxを再起動してみます。

Z:ドライブにCacheというフォルダが作成されこの中にキャッシュファイルが格納されるようになりました。

XG000313

5.Firefoxのキャッシュサイズを変更する

Firefoxの設定画面(ツール>オプション>詳細>ネットワーク>オフラインデータ)でページキャッシュの数値を63MBにしました。

RAMディスクを64MBしか確保していないからですが、念のため63MBと1MB余裕を持たせました。別に64MBに設定しても問題ないはずですけど。Firefoxは元々キャッシュの使用量のデフォルト設定少ないのでデフォルト設定分RAMディスクを確保しても良いかと思います。

XG000314

6.で、どうなのよ?

結論からいうと早くなりました。ページを表示するときのハードディスクのがりがり音もなくなったし、快適です。確実にハードディスクへのアクセスは減っているようです。当然表示スピードも上がってます。体感できます。特に非力なマシンだからというのも有りますが、ちょっと古めで僕と同じくメモリが少な目の人にはおすすめします。

特に、体感できるのが複数タブをよく使う場合です。僕もタブを多段化するプラグインをいれて多段表示にするぐらいタブをよく使います。そしてFirefoxは終了時にこの開いていたタブを記憶しておいて次回起動時に表示してくれる機能が有ります。便利でよいのですが、結構沢山のタブだと開くのに時間が掛かっておっくうになるんですよね。特にプラグインの更新したときに再起動しますか?って聞かれるのですが思わずいいえと答えてしまいたくなるくらいなんですよね。

XG000315
こんな風にタブの多段表示しています。

で、どうなったかというと、これが物凄く早く表示されるようになりました。とはいっても開いてるサイトの応答時間もあるのでそれなりに時間は掛かりますが、確実に早くなったと判る体感が出来ます。プラグインのアップデート時のFirefoxの再起動がおっくうでなくなるレベルに改善されました。それだけでもFirefox使いの方には導入の意味があるかもしれません。

64MBというメモリ容量ですが、ソフト起動すれば普通にぶん取られるレベルなのでシステムを圧迫する可能性も低いですしブラウジングの快適度が上がるのであれば、導入してみるのもいいと思います。システムの管理領域外を利用するとか特殊な事をするわけではないので基本誰でも利用できますし導入のハードルもかなり低いです。

しばらくこれで運用してみようと思います。

驚速RAMディスク (説明扉付きスリムパッケージ版)

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