Pale MoonからFirefox Portableに移行する
Pale MoonからFirefox Portableに移行することにしました。
理由ですが、Pale Moonは Version 24.7.2迄でWindows XPのサポートが終わったためです。最新版へのアップデートも失敗します。
まだ、XP使ってんのかよ!?
という言葉はごもっともですが、もうしばらくはXPで行くつもりです。新しいPCを買うお金があったら買ってますけど、何しろ貧乏なのでお金が工面できるようになるまではもうしばらくこのままです。Windows 10が出てからでも遅くないですし。
まあ、そんなわけで、Windows XPを利用しているとはいっても、セキュリティに無頓着なわけではないので、サポートが切れたブラウザをメインで使い続ける勇気は無いわけです。
そんなわけで、Firefox Portableに移行です。
通常のFirefoxではなくポータブル版にする理由ですが、これはFirefoxは同時起動が出来ないからです。私は用途に合わせて複数のブラウザを起動する事が多いので、個々に環境の異なるブラウザを同時にいくつも起動していたりします。
Firefoxのバージョンがひと桁台の色々重かった頃、
純正のchromeを使っていましたが、chromeはオプションで環境を切り分けて複数の環境を同時に起動できるので重宝していたのですが、最近のchromeはいかんせんメモリー喰いになってしまったのでメモリー4GのPCではメモリーが足りなくなる事が多くなり、
IronやX-IronのChrome系の軽量ブラウザを使っていましたが、chromeの欠点は起動時に前回のタブを残すようにしていると、全てのタブを読み込んでしまうため起動時かなり時間がかかるのと、やっぱりメモリー喰いなので色々軽くて使い勝手が良くなったFirefox Portableに戻ってきました。
そして、Pale MoonのXPサポートが終了でメインブラウザをFirefox Portableにする日がやってきたわけです。
そもそも、Firefoxが重かったのでPale Moonや chromeに移行したのが、こうしてまたFirefoxにで戻ってきたわけです。
前置きが長くなりましたが、Pale MoonからFirefox Portableに移行する方法です。
Firefox Portableのダウンロード
現在の最新バージョンはVersion 32.0.3です。下記からダンロードできます。
ダウンロードして適当な場所にインストールします。
そしてこんにちは、Firefox Portableです。
Firefox Portableを同時起動できるようにする
Firefox Portable(以降FFP)も初期状態では同時起動できないので、設定ファイルを用意します。
とりあえず、FFPは終了しておきます。
FFPをインストールしたフォルダにFirefoxPortable.exeがあると思います。そこから、
Other\Sourceに移動するとFirefoxPortable.iniというファイルが有ります。これが設定ファイルです。
このファイルをFirefoxPortable.exeがある場所にコピーします。
こんな感じになるはずです。
そして、FirefoxPortable.iniをテキストファイルで開き編集します。
具体的には
AllowMultipleInstances=false
を
AllowMultipleInstances=true
に書き換えます。
[FirefoxPortable]
FirefoxDirectory=App\firefox
ProfileDirectory=Data\profile
SettingsDirectory=Data\settings
PluginsDirectory=Data\plugins
FirefoxExecutable=firefox.exe
AdditionalParameters=
LocalHomepage=
DisableSplashScreen=false
AllowMultipleInstances=true
DisableIntelligentStart=false
SkipCompregFix=false
RunLocally=false
# The above options are explained in the included readme.txt
# This INI file is an example only and is not used unless it is placed as described in the included readme.txt
そしてFFPを起動すると、複数起動できるようになっているはずです。
確かめるには、FFPフォルダを丸ごとコピーしてそれぞれ起動してみるとわかります。
Pale Moonの設定をFirefox Portableに移行する
これが、今回のメインイベントです。Pale MoonからFFPに移行すると行っても元のデータが移行できなければ意味が無いわけです、手動でちまちブックマークを移動するにしても量が膨大すぎます。
Pale MoonとFFPはあらかじめ終了しておきます。終了しておかないとファイルがコピーできなかったりしますので、必ず終了しておきます。
Pale Moonのデータの保存場所。
重要なのはApplication Data以降です。それより上は人によって違います。
またこれはXPの場合ですので、それより以降のOSでは若干フォルダの構成が異なっている可能性が有ります。
C:\Documents and Settings\kumacchi\Application Data\Moonchild Productions\Pale Moon\Profiles
このフォルダの中に、hogehoge.default
というフォルダが有るはずです。hogehogeの値はランダムです。ひとによって異なります。
このフォルダの中身を全てFFPのプロファイルフォルダに上書きでコピーします。
Firefox Portableのデータの保存場所。
下記になります。
重要なのは黄色の部分。FirefoxPortable.exeがある場所からdata/Profileと下ります。
G:\FFP\FFP_MAIN\Data\profile
ここに、Pale Moonのhogehoge.defaultの中身を全てコピーします。
これで、作業は完了です。
FFPを起動すると、初回の起動はプラグインチェックなどが行われかなりの時間を要します。
そして、起動すると、拡張機能をインストールするかどうか聞かれるので、個々に確認しながらインストールするものとしないものを選びながらインストールします。この際、拡張機能を見直すのもいいでしょう。
これで、Pale Moonと全く同じにFirefox Portableで使えるようになりました。
あと、個人的に設定したこと
RAMディスクを設定しているので、Pale MoonでもキャッシュはRAMディスクを利用する様にしていましたが、FFPでもPale Moonの設定が引き継がれていましたが、一応専用のフォルダに変更しました。
ERAM v.2.23を導入してFirefoxのキャッシュにしてみたら快適になったの巻 | KUMA TYPE
また、RSSリーダーとしてSage++を利用していますが、移行後Feedの一覧が表示されていなかったので、RSSの情報が移行できなかったんだと思い。Pale MoonのSage++からエクスポートしてFFPのSage++にインポートしましたが、インポートが終わらないので、おかしいな~と思って諦めたんですが、
Sage++>ツール>設定>一般タブ>フィードフォルダの選択
で、Sage Feedsを選択するだけで良かったです。ちゃんとデータは移行されてて、フィードフォルダの選択がされていなかっただけでした。
拡張機能が幾つか互換性がないと言われて黄土色になって使えない状態になっているものが有りましたが、拡張機能の各機能の詳細画面から更新の確認を行うと使えるようになるものばかりでした。
Make LinkやFireShotなどがそうです。
こんな感じで、互換性が無いといわますが、
右クリックで「更新を確認」 すると
使えるようになりました。
無事移行出来ました。
追記:2015.04.02
コメント欄でお知らせいただいたように、黒翼猫氏のオススメは「PaleMoon for XP and atom」です。実際軽いので用途に合えばオススメです。ただし、完全な互換性がないので自分で色々できない人には移行のハードルが少し高くなります。
PaleMoonでMake Link を使う方法など – Windows 2000 Blog
自分で色々するのが面倒な人はCyberFoxがいいかなと思います。
追記:2015.04.03
黒翼猫氏がPaleMoon for XP and atomでツリー型タブ(Tree Style Tab)を使う方法を調べてくださいました。感謝!!!
PaleMoon v25系で Tree Style Tab を使う – Windows 2000 Blog
解決策は最新版ではなくVersion 0.14.2014051101をインストールするということでした。
Tree Style Tab :: Versions :: Add-ons for Firefox
見事動いてしまいました。もう私とPaleMoonを隔てるものはなにもないわけです。
そういうわけでPaleMoonに移行決定。
『PaleMoonよ!私は帰ってきた!』状態なわけです。
もう使うことがないと思っていたPaleMoonに再び戻ってこれたのは感慨深いです。
『これでXPはあと十年は戦える!』
と、ガノタとかして感動を表してみました。
タグ : Firefox, Pale Moon, Windows XP
|。・ω・) 。o ( なんで、 最新のセキュリティにも対応した軽量な PaleMoon for XP and atom を使わないんだろう ?
ええ、もちろんポータブル版もありますよ )
ありがとうございます!
こんなのあったんですねー全く知りませんでした(´・ω・`)
早速後で試してみたいと思います。(*´ヮ`)
メモリ不足にすぐなるのでまじで困ってたんですよ
Pale Moon Portable使ってみました。
同じプロファイルのものをFFとPMで起動して比べると
メモリ使用量が起動時にすでに100Mくらい違うのと(動かない拡張機能があるからかも)主観ですがキビキビしている感じでいいですね。
難点は互換性がだいぶ犠牲になっているみたいで動かないプラグインた幾つか出ていることですね。
ツリー型タブとかMake Linkなど、ツリー型タブ(Tree Style Tab)は最近お気に入りだったので動かないのは残念ですね。Make Linkもブロガーは引用元にリンクを貼るのによく使うと思うので動かないと困ります。代替のものがありそうですけど。あと、User agent overriderもXPであることを隠すのに利用していたので動かなくて残念。これも探せば代わりはありそうですけど。
個々のプロファイルを独立させて起動させることはFFPと同じようにできるので今いくつか切り替えて試用しています。
そのあたりもブログネタにしたのでご覧ください・ω・
もうご覧になってるかもしれませんが
もうご覧になってます(*´ヮ`)と言うか基本黒翼猫さんの記事は見てるのでw
バージョンごまかして無理やりインストールしたんですが、
Make Linkが何故か表示されません(´・ω・`)
プロファイルをそのまま入れちゃうとなんかおかしくなっちゃうみたいで。
Tree Style Tabを無理やり動かしてみたらページが一切表示されなくなって青くなりましたw。
めんどくさくなって今度はCyberFoxを試してみていますw
CybarFoxはほぼ互換性があるみたいですが、Pale Moon程は軽くないですが、Firefoxよりはましみたいな感じです。
とりあえず移行は楽なので試してみています。
Blog 記事に書いてますが、MakeLinkはコンテキスト置き換えのアプリGUI指定してるので、
強制インストールするだけでは表示されません。
そうですよね。そこが味噌ですよね。
ちゃんと読んでたのになぜかバージョンだけごまかして試した私(´;ω;`)
ちゃんとやってみますw。
トラックバックですけど、ワードプレスがping機能を有効にしているとDDOS攻撃の踏み台にされてしまうのでxmlrpc.phpごとまるごと機能を止めちゃってます。
MakeLink動きました!ありがたいです。
他のも試してみます。ツリー型タブが動くと完璧なのですが、
ツリー型タブのいいところは、横長のディスプレイを有効に活用できるのも一つの理由ですが
タブを開くときに新しいリンクは最後尾に開き、ブックマークレットから開いたタブは関連するタブの隣に開くのが気に入っています。
そういう動作を他の方法で指定ができるといいんですけど、自分で少し色々試した感じでは同じような動作をさせることができるプラグインなどを見つけられなかったのでツリー型タブが使えないとそこを妥協するしかないかなーと思っています。
あと、ちょっとハマったんですが、
「後ろを丸ごと削除」の説明の所で、赤字のところを削除スレばいいのかなーと斜め読みしてしまい。行ごと削除しちゃって「動かねー!」と20分ほどハマりましたw。
すげーツリー型タブも動いたー、黒翼猫さんに感謝!!