よく使うBitTorrentクライアントはOpera
P2P(Peer to Peer)というとあんまり良くないイメージがありますが巨大なファイルを高速にダウンロードするのにはとても便利な仕組みです。私もOSイメージ等の巨大なファイルのダウンロード時には利用することがあります。BitTorrent(ビットトレント)のクライアントには色々ありますがBitCometあたりが結構有名ではないかと思います。私も昔ちょっと使ってみたことがあります。最近はわざわざBitTorrent専用クライアントをインストールするのも面倒なのでもっぱら使いたい時はOperaを利用します。Opera使いじゃない人は割と知らない人もいるのではないかと思われますがブラウザであるOperaにはBitTorrentクライアントの機能が内蔵されています。よく「Opera最強伝説」というフレーズを見かけることがありますが割と本気でそういう面があるブラウザです。タブを100個位開いてもFirefoxなどに比べるとサクサク動くという話も聞きますのでタブをたくさん使う人やメモリの少ないパソコンを使っている人にはおすすめのブラウザです。多機能ですしマウスジェスチャーなども標準搭載です。
最近CentOS 6.0をダウンロードしてみようと思って普段は使わないOperaを久しぶりに起動してみました。例えば下の様にCentOSのダウンロードミラーサイトの一つである山形大学のサーバーにアクセスしてダウンロードページを開いてみるとisoイメージもありますがtorrentファイルも用意されています。isoイメージは4.4GBでtorrentファイルは351KBです。torrentファイルはイメージ本体ではなくisoイメージをBitTorrentネットワークからダウンロードするための情報を格納しているファイルです。BitTorrentでisoイメージをダウンロードすればサーバーに負担を掛けないのでサーバーにやさしいと言えます。BitTorrentのネットワークはBitTorrentクライアントを起動している全てのホスト達でそれぞれが保持しているファイルを共有し合うことなります。BitTorrentのネットワークに貢献するにはファイルを所持した状態で誰かにダウンロードしてもらう事になります。今はどうか知りませんが1個ダウンロードしたらそれがそれと同じサイズの1~2回分を自分のマシンからダウンロードされるまでクライアントを起動したままにすることがマナーみたいに書かれているところをどこかで見たことがあります。確かにダウンロードだけする人ばかりではネットワークは成り立たないでしょう。
※サーバーにはやさしいですが逆にプロバイダには厳しいですねw。(しかしサーバーと違いプロバイダとNTTには多少なりとも料金を支払ってるわけですからw)
OperaではCentOS-6.0-i386-bin-DVD.torrentをクリックするとそのまま別のタブでBitTorrentプロトコルでのダウンロードに入るのが魅力です。他のブラウザではこうは行きません。
(クリックで拡大)
torrentファイルをクリックすると[BitTorrent ダウンロード]のダイアログが表示されるので[はい]をクリックするとダウンロードが開始されます。
[選択…]のボタンでダウンロードフォルダを変更することが出来ます。
[BitTorrentの設定]のボタンをクリックするとBitTorrentの設定をすることが出来ます。
[BitTorrent 設定]画面は下の様になっています。設定項目は帯域自動最適化・最大ダウンロード速度・最大アップロード速度・受信ポートと最低限しかないのであまり戸惑うこともないと思います。ポートの開放もXP以上を使っていればUPnPで自動的に開放されると思うので特に設定する必要もないかと思います。
ダウンロードタブを開いて見ているとしばらくするとダウンロードが開始されます。ダウンロード開始までにはファイルのサイズなどに応じて情報収集などで数分位は掛かるかと思います。下がダウンロード中のダウンロードタブです。うちの場合だと2506.9KB/sという高速なダウンロード速度でOSイメージをダウンロードすることが出来ます。ダウンロードリストを見ると前にダウンロードしたCentOS 5.5の履歴が残ってました。画面下にはBitTorrentではおなじみのシードやピアなどの情報が表示されています。
そういうわけで、ライトユーズなbitTorrentクライアントとしてOperaが結構オススメだというお話でした。
あ、そうそうダウンロードしたisoイメージは念の為に改竄されていないかハッシュを確認します。
大抵の場合MD5等のハッシュ値が用意されているのでそれとダウンロードしたファイルのハッシュ値を比較して同じかどうかを確認します。
下の例だとmd5sum.txtがそれにあたります。クリックしてみると
ファイルの中身が表示されるのでCentOS-6.0-i386-bin-DVD.isoのハッシュ値を見ます。
ダウンロードしたファイルのハッシュ値を調べます。ハッシュ値を調べるソフトには色々ありますが私のオススメは「HashCheck Shell Extension」です。インストールするとエクスプローラーを拡張します。インストール後はエクスプローラーでダウンロードしたファイルを選択して右クリックしてプロパティを開くとハッシュのタブが追加されてそこを選択するとハッシュ値が計算されて表示されるのでとても便利です。同様なソフトにHashTabというソフトがあります。
ハッシュ値はMD5以外の物も色々(CRC-32、MD4、SHA-1)表示されます。
◎関連リンク
www.centos.org – The Community ENTerprise Operating System
Index of /pub/linux/centos/6.0/[http://ftp.yz.yamagata-u.ac.jp/pub/linux/centos/6.0/]
窓の杜 – 【REVIEW】複数ファイルのハッシュ値をプロパティで確認「HashCheck Shell Extension」
タグ : BitTorrent, Chrome, Opara, ブラウザ, フリーソフト