【失敗】X68KのHD・MOサルベージ作戦の記録

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下記記事の続き、長くなるので別エントリーとして記録に残そうと思う。

参考:X68000 ACE HDのHDDとMOをサルベージしたい | KUMA TYPE

 

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2008年位まで使っていたPCを引っ張り出してきたと書いたが、これがそれ。ケースは秋肋のドスパラがあった通りのケースがいっぱい売ってあったところで2980円くらいで買ったような気がする。

まあ、画面が映らないのでこれを使うのは諦めた。グラボが逝ってしまったようだ。

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中はこんな感じで電源だけは一度壊れて交換した結果それなりのものを使っていた。

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押入れから色んな物を引っ張りだす。奥に見えるACERの箱は私が初めて買ったDOS/Vパソコンの箱である。ACERのAの字も知らなかった。ノートPC以外で製品としてのパソコンを買ったのはこれが最初で最後である。以後は自分で組み立てるようになった。

CPUはDX100か何かだったと思う。100Mhzすげーっっていう時代だった。1993年くらいかな?その時勤めてた会社が某有名ブラック企業で、

上司「VCでWIndowsのプログラム開発の仕事やって」

私「Windowsのプログラムなんて作ったこと無いんですけど・・・」

上司「あと、PCとコンパイラ無いからお客さんから借りてきてね」

私「・・・」

DOS/Vとコンパイラ自腹購入。その後はVisual StudioをVB6の時までは買いました。

そんなことがありました。

あと、奥の方に見えてるのがX68000のディスプレイですね。CZー611D-BK。このディスプレイは立川の駅の裏にあったPCパーツショップで購入しました。本体のACE-HDは通販で長崎にある中古PCショップから買いました。当時良くIOとかの雑誌の巻末に広告出ていたところだと思います。22万円位だったかなー。でディスプレイだけ立川で別に買いました。13万くらいだった?

まあ、全てが遅すぎたというか、私もいろいろあってレンタル倉庫に10年位預けっぱなしで保存状態もあまりよくなく、失われてしまった感じです。一応サルベージ業者をあたって見るかもしれません。

もっと早く手を付けられるとよかったんですけどね。すべてが遅すぎた感じです。

MOはなんとかなるかもしれないのでドライブを買ってみるつもりです。

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邪魔をする猫。20年位上も立派に持った硬い段ボール箱でしたが、レオの遊び場になってしまいボロボロです。他のダンボールを貼り付けて補強してます。

そういえば、ACERのディスプレイは買った日に垂直同期のツマミをいじったら「ポン!」と音がして焦げ臭い臭がして壊れたのはいい思い出。九十九電機で購入したものだったので会社の近くのコンビニから宅配で送り返したのはいい思い出・・・なのか?

仕事ができなくて困った。

ちなみに買った時は車で秋葉原のツクモで購入して、そのまま車で会社まで運びこんだのだった。

色んな意味でおおらかな時代ですね。

 

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更に上の方にX1 Turboの箱がありますね。動くかわかりませんが。当時のパソコンは頑丈で作りも単純なのでFDD以外は動くかもしれませんね。そういえばデータレコーダーが見当たらないけど、弟に捨てられてしまったのかも。まあ、動かないだろうけど。レストアはできそうだよね。高価なものだし捨てられたのなら悲しい。

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今回のターゲットの一つであるMOドライブの箱。MAGNETO OPTICAL DISK UNITと書いてありかっこいいw。

当時安いのを選んだけど、それでも10万位だったと思う。エレコム製でこれもツクモで買った。だいぶ悩んで購入したような気がする。最初で最後のMOドライブ。X68K用に購入。SCSI接続なのでごっついケーブルの取り回しが大変なのは当時を知ってる人には懐かしい話。ちなみに128MBのMOしか読み書きできない。まだその当時は128MBのメディアしかなかったのだと思う。メディアや安いツクモのメディアでも1枚4000円から5000円の間だったと記憶している。128MBの記憶容量に4000円以上払っていたのだw。

そんな時代だったから、前にも書いたがそれよりずっと前にスターウォーズでレイア姫のホログラムが表示されたのを見た時にSFとはいえあんな小さなチップにあんな映像が入るなんて未来永劫ありえないとマジで思っていた。

今のマイクロSDカードとか恐ろしい・・・。

当時のいかにも電気街だった秋葉原も懐かしい。

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保存状態が悪かったせいなのか箱の側面がかびたようになっている。

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箱を開けるといろいろ入っている。

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プチプチをどけるといろいろ入ってた。PCMCIAのLANカードや56Kのモデム。今となってはまさに過去の遺物。

それと、SCSI接続のMOドライブとHDDが出てきた。

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懐かしい。

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パーツ類を詰め込んでいた箱をひっくり返して探すとSCSIカードが1枚だけ出てきた。しかもASUSのPCI-SC200、予想したのと違った。terkramのDC-390とかあったはずなのに見つからない。当時でもadaptecのスカGボードは高級で買えなかったのでこんな感じのジャンクまがいの安物をよく買っていたように思う。

実際毎週の様に秋葉原に通っていた時期もあったが、年とともに歩き回るのに疲れ、秋葉原がオタクの街に変化していくとともに足が遠のいていった。

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ハードディスクはこれ、Fixell-EXというエレコム製の340MBのHDDである。NEC製の600MBだと思い込んでいたのは何だったのだろうか。やっぱり壊れたんだろうなと思う。終端抵抗が付いたままになっていた。

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底面には製品の型番とメーカーとシリアルが記してある。

Fixell EX SB series EH-340EX-SB  S/N ELECOM 00936278

当然だが、インターネットが普及する前の製品なのでネットに情報が殆ど無い。

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SCSIケーブルが一本も見つからないのでしょうがないのでamazonで適当に買ってみたがハーフピッチ50ピンオスーハーフピッチ50ピンオスではSCSIボードに接続できなかった。

よくよく調べてみると、ボード側はD-SUb50ピンつまりハイピッチ50ピンを買わなければいけなかったようだ。SCSIボードのコネクタは一般的にハイピッチ50ピン(メス)の様だ。SCSIはコネクタの種類が多すぎてよく悩んだ。

まあ、今のUSBやHDMIをミニやマイクロと種類が増えてややこしいがSCSIに比べれば全然わかりやすくてましだと思える。

アクロス SCSIケーブル 0.5m ハーフピッチ50Pオス-ハイピッチ50Pオス AES458

アクロス SCSIケーブル 0.5m ハーフピッチ50Pオス-ハイピッチ50Pオス AES458

これを買うべきだったのだ。いまからかう人はお間違いなく。(いないだろーなー)

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SCSIケーブルを買い直そうかとも思ったが、どのみちハード的に壊れている可能性も高いので、フラットケーブルで内蔵接続することにした。ケースを分解するのが面倒だが・・・。何より分解できるのだろうか?分解して使用できるようなものなのだろうか?というのが脳裏を横切った。

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HDDを分解してみる。

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今では考えられないような重厚で複雑な作り。プラスチックの筐体の内部に更にスチールのケースでHDDが覆われている。最近では見ないような部品が基板上に並ぶ。劣化して壊れてるだろうなーというのが脳裏を横切る。

 

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中から出てきたのはSEAGATEのST3390N

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SCSI接続の340MBのHDD。MADE IN SINGAPOLEとある。

 

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コネクタ類がなかなか外れず、動作には師匠なさそうだがコネクタの一部破損しながらなんとは取り外す。

 

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なんか、部品数多くて複雑な作りで、壊れやすそう。

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フラットケーブルで内部ドライブとして接続。

 

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こんな感じ。

 

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猫は側で薬物(またたび)でラリッてる。

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計画としては、linux系のOSで認識してくれればddコマンドでイメージとして吸い出す予定だった。まず最初にknoppix v6.7.1CDを作った。

結論としては、起動時に固まったり起動しても認識しなかった。それもそのはず、後にして思えば、SC-200はPC起動時に全く画面に変化もなく何も認識されていなかった。最終的にWindows XPを起動して確認してもドライバーのインストール画面も出てこないし、全く認識しないことが判明。完全にSC-200は壊れていた。

そこで、amazonで新たにSCSIボードを購入した。購入したのは下記の製品。

BUFFALO IFC-USLP PCIバス用UltraSCSI I/Fボード

BUFFALO IFC-USLP PCIバス用UltraSCSI I/Fボード

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届いた新品のSCSIボードを装着していざリトライと思うと猫が邪魔をする。

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今度はちゃんと画面にも変化が現れ、SCSIボードがSCSIデバイスを認識している。

これはいけるかも!!とその時は思った。

そんなに甘くはなかった。

ただ、正常に動くSCSIデバイスを現在所持していないので、そもそもSCSIボードが正常に動作しているのかもわからない。

でも、ここまで認識してるのになぜバックアップ出来ない・・・。

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knoppix起動中の画面。Starting sound…のところで結構待たされたり固まったりする。

 

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そこをすぎればペンギンちゃんを拝むことができる。

knoppixはどうしてもSCSIボード自体も認識しないので他のOSで試すことにした。

IDEの10GBのHDDにcent osを入れて使おうと思ったが、IDE接続できそうもなかったので諦めた。あまっている2TBのUSB HDDを使うことにした。いろいろ入っていたが、他に移してあるので大丈夫だろうとそれにcent osをインストールした。が・・・・USBから起動できない。どうやっても起動できない。ちゃんとBIOSからUSB-HDDをファーストにしてるのに、ブートメニューからUSB-HDDを選んだのに・・・・。

これでかなりの時間を無駄にしたが、いろいろ調べた結果。SCSIボードが刺さったPCではUSBからの起動ができなくなるらしい。そんなの分かるわけ無いだろー。

トラップに引っかかった。

そこで私がとった方法は、USB-HDDを分解しドライブを取り出してSATA接続してそこにcent osをインストールした。これはうまく行った。

しかし、cent osはscsiボードを認識しない。minimal版だからかも知れない。

そこで、ネットで検索したときにIFC-USLPを何もしなくても認識したというVINE LINUX 2.X.Xの記事を見かけたので、VINE LINUX 6.3を1時間かけてダウンロードしてインストールDVDを作成。

HDDにインストールした。これは確かに認識した。Ninja-SCSIと認識していた。

しかしやっぱりHDDは認識しない。どうやらダメなようだ。

Windows XPを起動し、ドライバーをインストール。デバイスとしては認識しているがドライブとしては認識されないためバックアップはできなかった。

1日かけてなんの成果もなく疲れ果ててその日は寝ることに。

MO編

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夜中に目が覚めてどうせならMOも試してみようと考える。ギミックが複雑な分望みは薄いと思ったが。

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MOを引っ張り出してくる。これも分解して内蔵ドライブとしてフラットケーブルで接続する。果たして分解してつかえるのか?

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驚いたことに、MOのメディアが刺さったままだった・・・。10年以上もこのままだったのか・・。ダメだろうなー。

 

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ファンやSCSIの端子に結構黒いホコリが詰まっている。

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底面のラベルには光磁気ディスクドライブFixell-Mo
EMO-1280 For PC/Mac

AC100V 50/60Hz 20Wtyp. MADE IN JAPAN

ELECOM CO.,LTD.とある。

昔は MADE IN JAPANだったんだなー。

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分解開始。ネジだけで留めてあり分解は簡単である。しかし重い。昔の製品はスチールをふんだんに使用していて重い。基板上にも今では見かけないコンデンサーの類が並んでいる。劣化してそう。

 

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埃がすごいホコリを撮るやつでお掃除でする。

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スチールがふんだん。

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フロントローディングのカバーを外す。黄ばんでいるのは昔ヤニカスだったから・・・。

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通気があったせいか、汚いホコリが溜まっていた。

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お掃除の結果。

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分解を進めていくと、出てきたのはこれ。

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OLYMPUS OPTICAL CO.,LTD.

2951 ISHIKAWA-CHO

HACHIOJI-SHI

TOKYO 192,JAPAN

とある。

なるほど、オリンパス製なのね。そういえばX68000に初めて出た5インチのMOドライブもオリンパスの製品だったように記憶している。雑誌によく掲載されていたし、当時の友人が所有していた。

検索してみると八王子にはオリンパスの社屋が幾つかあるようだが、随分と昔でどこかは忘れたが(多分石川)、八王子にあるオリンパスの社屋には開発の仕事で何度か訪れたことがあった。

すべてがだた懐かしい・・・。

MANUFACTURED
NOVEMBER,1993
MODEL NO.
MOS300E

とある。どうやら1993年製らしい。現在は2016年であるから単純に23年前か・・・。

This laser product
complies with
21 CFR Chapter 1,
Subchapter J. O.D.

MOS 300E MADE IN JAPAN

なんか、DANGERって書いてあるね。見えないレーザーがなんたらかんたらって英語で書いてあるっぽい。

 

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裏はこうなっている。

なんとか分解できたが。一部SCSI IDを変えるスイッチからのコードはハンダ付けのようだったが、引っこ抜けた・・・。

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3.5インチ幅とはいえ分厚い。昔始めた大容量の内蔵HDDを買った時もこんな感じで分厚くて重かった。大容量といっても4GBだが・・・。今も何故かとってある。

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接続完了し、恐る恐る電源を入れてみる。一応火を吹くことも覚悟したwww。

SCSIボードはちゃんとOLYMPUS MOS300 3.10と認識している。すごい・・・。

そして、ディスク排出のボタンを押すと。なんとちゃんとディスクを吐き出した。すごい。感動したwww。23年前のドライブがちゃんと吐き出したwww。まじで・・・。

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出てきたのは三菱製のMOメディア。MUSICとラベルに書いてある。多分MDXのデータが詰まっているのだろう。

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思いのほかキレイだった。WRITE ENABLE担っていたのですかさず WRITE PROTECTにノッチをり替えた。

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シャッターを開いてみるとディスクの鏡面は綺麗だ。もしかしたら読めるのかな?

BIOSレベルではデバイスを認識していたがVINE LINUX上では認識されなかった。というは使ってたらカーネルパニックした。HDDと同じだ。どうにもハードはやっぱり時の流れにはかなわず壊れているようだ。これでハードの知識があれば修理できるのかもしれないが。私には無理。

しかしメディアは生きているかもしれないので一応MOドライブを手に入れたいと思う。熊本県内で誰か貸してくれるのがベストだが今はもう連絡とっている知り合いがいないのでそれは無理。amazonさんで買うしか無いか。

1日以上かけて散らかし放題になった部屋を片付け始めた。

HDDはドライブだけ静電シートにくるんでプチプチにくるんで保存した。

MOドライブは再度組み立ててまた箱に収めた。もう動かすことはないだろう。捨てるか、誰か修理して使うので欲しいという人がいれば差し上げるかもしれない。

MOドライブを組み立てて箱にしまい込み、分解してVINE LINUXをインストールしたUSB HDDも組み立て、SCSIボードもPCから外して箱にしまいこんだところで、SCSIボードが刺さってなければUSB HDDから起動できるのだろうかという疑問から、USB HDDからVINE LINUXを起動してみた。すると普通に起動した。やっぱりSCSIボードが刺さっているためにUSB HDDをスキップして内蔵HDDからXPが起動してしまっていたようだ。

底にハマってどれだけの時間を無断したことか。まあ、これでいつでもVINE LINUXを使える。

VINE LINUXをちょっと使ってみたけど、ネットやるだけならかなり使えそうだと思ったUSBの無線LANアダプタもちゃんも勝手に認識したし、日本で開発されているので最初から日本語だしいい感じだった。

で、起動したのでログインしてみたらカーネルパニックした。

あれ、ということは壊れたSCSIデバイスが刺さっているからカーネルパニックしているわけではなく、壊れたSCSIデバイスが刺さっていたことによってカーネルパニックになったらそのままなわけだから、認識していないかどうかはわからない。

つまり、Windowsなら認識するかもしれないというわけで、面倒さが再度MOを分解wwww。

再度SCSIボードも装着してMOをフラットケーブルで内部接続し、Windows XPを起動してみた。

今度はHDDの時とは違いドライブとして認識されていた。ドライブレターはKで認識されていた。

メディアを挿入するとカチカチちょっと正常そうじゃない音が何度かしてから落ち着く。

エクスプローラーでアクセスしてみると固まってしばらくしてエラーになる。まあ、フォーマット自体違うのでこうなるのは仕方ない。

DD for Windowsをダウンロードしてきてイメージ化できないか試してみたがDD for WindowsはKドライブを認識してはくれなかった。

MOドライブが壊れているのかそれともフォーマットが違うのでダメなのかはわからない。からのメディアがあればフォーマットして試すこともできるかもしれないが。

無駄なあがきだと思ったのでここで諦めた。

また組み立てなおして全て片付けた。

この数日のX68Kのデータサルベージ作戦はすべて失敗に終わったわけである。

唯一MOのメディアを吐き出してくれただけでも感動モノだったが、唯一得たものはこのMOメディアだけである。お金も無駄に使ってしまった。

今度はUSB接続のMOドライブを購入してサルベージできるか試したいと思う。

サルベージ成功編は以下へ

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