データリンクケーブルDN-AN2500PLBを買ってみたのでレポート
下記の記事で触れた簡単に2台のパソコン間でファイルのやりとりが出来るUSBデータリンクケーブルですが、実際にDN-AN2500PLBを購入してみたのでレポートして見たいと思います。
Windows Vista以降のOSのハードディスクからファイルをサルベージするときに注意する事 – KUMA TYPE
製品情報などを見てWindows XP/Vistaに対応だと理解して購入したのですが、パッケージを見てみるとWindows 2000/XP/Vista さらにMacにも対応しているみたいな感じです。WindowsとMac間でもファイルのやりとりが出来る様に書いてある感じですがどうなんでしょう。
本当は上記の記事でリストしたロジテックのLUB-PTPU2かサンワサプライのKB-USB-LINK2Kが欲しかったのですが予算の関係で一番安いDN-AN2500PLBにしました。楽天で送料込みで1898円で購入しました。やっすいです。
結論から言うと満足していますが、ロジテックやサンワサプライの製品と速度の比較をしてみたいところです。値段の高い分速度が出たりするのかなーと気になったりします。
パッケージ裏面、基本的にパッケージとマニュアルは英語のみのようです。
裏面の接写
パッケージ表の文字の部分を接写
パッケージの内容かマニュアルと製品本体と至ってシンプル。
使い方
使い方はいたって簡単です。ファイルのやりとりをしたいパソコン同士をこのデータリンクケーブルを使ってUSB接続するだけです。どちらにどっちのUSBポートに刺すのか悩む必要はありません。どっちでも大丈夫です。USBポートに挿し込むと下の古めかしいエクスプローラーの様な画面のファイル転送ソフトが自動で起動します。
最近はセキュリティーの関係で自動起動が無効になってたりするので転送ソフトが自動で起動しない場合は手動でこの転送ソフトを起動します。
大抵の場合下の様にCDドライブとして認識された「EasySuite」のドライブがエクスプローラーで見えると思うのでその中にある「EasySuite.exe」をダブルクリックするなどして実行します。
転送元と転送先の両方のパソコンで無事転送ソフトを起動すると転送ソフト上にローカルホストとリモートホストの画面が表示されるので転送したいファイルを目的の場所にドラッグドロップなどすると転送が開始されます。これだけです。基本的にエクスプローラーを二つ立ち上げてファイルをやりとりするのと利用の仕方は同じです。また転送ソフトはメニューなどは普通に日本語表示になっているので困ることはないと思います。パッケージやマニュアル類が全て英語だったのでソフトも普通に英語オンリーだと思ってたら普通に日本語表示で逆に驚きました。
転送が開始されると下のような進捗情報のダイアログが表示されて経過秒数と進捗率がわかります。
ちゃんと複数ファイル選択での転送やフォルダ単位での転送も出来ます。
何の設定もいらなくて繋ぐだけでファイルが双方向に送れてとても便利なグッズです。一個持っていればいざという時にかなり重宝すると思います。
この製品に決めたもうひとつの理由は楽天でレビューを呼んでいるとWindows Meでも利用できたとの書き込みがあったので、USB搭載のWindows OSであればほぼどのバージョンでも利用出来るだろうと判断したからです。Windows 7でも使えている人もいるようなので多分どのWindowsでも使えると思います。
転送速度の検証
実際にファイルを転送してみてかなり大雑把にですが速度を測ってみたのでまとめておきます。
約1010MBのファイルを色々な方法と環境で転送して比較してみました。
転送先 | 転送元 | 時間(秒) | 転送速度(MB/秒) |
VAIO PCG-GR5N/BP (XP Home) USB1.1 |
自作機1 (XP Home) USB2.0 |
1093 | 0.9 |
VAIO PCG-GR5N/BP (XP Home) 有線LAN(100BASE-TX) フォルダ共有 |
自作機1 (XP Home) 有線LAN(1000BASE-TX) フォルダ共有 |
122 | 8.2 |
自作機2 (XP Pro) USB2.0 |
自作機1 (XP Home) USB2.0 |
60 | 16 |
自作機2 (XP Pro) 有線LAN (1000BASE-TX) フォルダ共有 |
自作機1 (XP Home) 有線LAN (1000BASE-TX) フォルダ共有 |
110 | 9.18 |
自作機2 (XP Pro) 有線LAN (1000BASE-TX) IP Messenger |
自作機1 (XP Home) 有線LAN (1000BASE-TX) IP Messenger |
98 | 10.3 |
※LANの場合終端回線装置の4つあるLANポートに直結でもHub経由でも速度に大差ありませんでした。
結果としてはUSB1.1の場合はやっぱり遅いのでLAN経由で転送したほうがよさそうです。USB2.0同士であればLANよりも高速なのでデータリンクケーブルがおすすめです。ギガビットイーサ同士でクロスケーブルでつないだ場合どれくらい速度が出るのか興味がわくところですが、いろいろな手間を考えるとデータリンクケーブルのほうが楽そうです。またもうちょっと高価なデータリンクケーブルだともうちょっと速度が出るのかどうかが気になるところです。DN-AN2500PLBの場合大きなファイルを転送すると途中でももたつく感じ(プログレスバーを見ていると)なのでもうちょっと高価な製品の場合はバッファが多かったりバッファの制御や高速なチップを使っていたりしてもうちょっと高速にファイルのやりとりを出来るかも知れないと期待してみたりする。
USB1.1の場合でも色々設定する手間や権限関係でファイルの転送が出来なかったりすることを考えると手軽にできる分LANよりお手軽ではあるとお思います。ハマって解決する時間を考えたらデータリンクケーブルのほうがかなりお手軽なのは確かです。Windows Me(98SEとか)とWindows 7でやったらどんな感じになるのか試してみたい気がします。
安定性や性能を試すために試しに10GBほどあるサブフォルがたくさんぶら下がっている複数のフォルダをXP Pro対XP Homeの自作機間で転送してみたら問題なく転送できました。速度も思っていたより短時間で終わりました時間は測っていませんが体感的にかなり高速だと思います。10分~20分くらいだと思います。
LANの場合IP Messengerのファイル送信機能のほうがフォルダ共有より多少高速に送れるようなのでちょっとしたファイルの転送ならこういうソフトを利用するのもいいと思います。
そういうわけでデータリンクケーブルはかなりおすすめなアイテムです。
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